2008-2009AW ヨーロッパテキスタイル展
9月18日〜21日の4日間、
恒例のプルミエール・ビジョン展へ出かけてきました。
現実の話、2007年 秋冬シーズンの素材がほぼ終わりに近づき、
2008年 春夏シーズンに向けた素材を進行している最中...
すでにシーズンは、2008-2009年 秋冬!
3シーズンが重なる時期となります。
日本経済の情勢が悪化し円が弱い為なのか?
国の文化の違い、同列には並べない何かを感じながら。
日本政治の動きも落ち着くまもなく、発見と素朴な疑問を抱きながらの出張となりました。
今回のプルミエールビジョンでのテーマは、3タイプから大きな区分がされていたようです。
コンセプト・ブースでは、ジェネラルなトレンド傾向や、全てのサプライアーからのオススメの生地を集約して見ることができます。
*ambivalence 〜双価性、両面価値、相反する感情〜
*alchemy 〜平凡なものを価値あるものに変える魔力〜
*anticipation 〜予想、予期、期待、予感〜
掲げられたテーマはこの3つ。
それぞれの素材は幅広く、
複雑な加工の組み合わせや糸の組み合わせでありながら、
見た目重くなく、表情があって軽やか。
肌に近いところが心地良く、外側は防衛的で軽さをを重視していた。
素材では、ダブル仕立ての生地や張りあるのに落ち感を重視した生地...など
綿、麻、ウールその他、その素材を生かし、合繊と多元性の要素を組みあわせで見た目はさりげなくという。
2008年 春夏の方向性にもあった、“オーガニック・ハイテク”という雰囲気が漂っていた。
そしてどこか、写実的要素の「奇妙」、「キッチュ」、「変わっている」などの“外し”が加わっているようだ。
原料は、“エコ”に着眼して天然でオーガニックなものへシフト化してきている。
しかし、素材はストレートに表現されていても今年の要素は、
シックで“クラシック”、“トラディッショナル”な直球勝負は難しそうなシーズン。
プレーンだけど、どこかミステリアスが感じられる素材・・・
色や柄のコントラストが生かされた素材・・・
調理の仕方は、それぞれのデザイナーにまかされている・・・。